
臨床
臨床は身体と対話の連続です。
SBNRの臨床は、一方向の施術ではなく、身体の反応に耳を澄まし、その意味を読み解きながら、最適な調整を重ねていくプロセスです。
評価から再評価までの循環を丁寧に回すことで、身体が本来持つ調整力を最大限に引き出します。

評価
構造・動き・感覚・反応の多層的な評価から、身体の状態を捉えます。

仮説
評価から得られた情報を統合し、優先すべき調整の仮説を立てます。

入力
最小限かっ通切な刺激を選択し、身体に入力します。

反応
身体の反応を丁寧に観察し、変化の質と方向性を読み取リます。

再評価
仮説の妥当性を検証し、次の仮説・入力へとつなげていきます。

身体の防御を3つの視点から見る
SBNRでは、痛みや動きにくさを「悪いところ」の問題だけで捉えません。
身体が何を危険と評価し、どのように自分を守っているのか。
評価と身体の反応から、その防御の現れ方を大きく3つの視点で捉えます。
01
機能障害型
関節の動きにくさ、筋緊張、姿勢や荷重の偏りなど、身体の一部に比較的はっきりとした機能障害がみられるパターンです。
その部位への適切な入力によって、動きや痛みに変化が現れやすいのが特徴です。
02
予測防御型
実際の動作そのものよりも、「これから動く」「ここまで動かす」といった予測によって防御が起こるパターンです。
過去の痛みや経験などから、身体が危険を予測し、動作の前から緊張や痛みを準備していることがあります。
03
全身防御型
特定の部位だけではなく、身体全体に緊張や過敏性が広がっているパターンです。
局所への入力だけでは変化しにくく、呼吸、眼球運動、足底、頭頚部などへの小さな入力によって、全身の反応が変化することがあります。
3つに分類するのではなく、防御の現れ方を捉える
これらは人を3つのタイプに分類するものではありません。複数のパターンが重なっていることもあれば、状態によって防御の現れ方が変わることもあります。
SBNRでは、評価 → 入力 → 反応 → 再評価を繰り返しながら、「いま、この身体はどのように守っているのか」を探っていきます。
反応をどう読むのか

変化
望ましい方向への変化。可動性の改善、痛みの軽減、安定感の向上などがみられます.変化の質・持続性・再現性を確認し、入力の妥当性を高めていきます。

不変
大きな変化がみられない状態.評価や仮説の見直し、入力の質・量・部位の再考が必要です.焦らず、身体の準備が整うのを待っことも重要な選択です。

別の変化
危険と判断されると、痛み・緊張・こわばりなどの防御反応が起こり、あなたを守ります。
症例・臨床レポート
SBNRの臨床応用の実際を、症例とレポートで紹介します。